BNPパリバグループは、EU最大の銀行であり、世界でもトップクラスの大企業です。従業員は193,000名で、そのうち25,000名がフランス国内にある1,870の支店にいます。同グループは、フランス国内の全支店においてSD-WANテクノロジーへの移行を実施し、エンドツーエンドのサポートを受けるパートナーとしてオレンジビジネスを選びました。

BNPパリバ銀行のDXに適応する流動性やアジリティの高いネットワーク

BNPパリバ銀行は「変化し続ける世界に対応する銀行」になるために、未来を見据え、企業文化の必須項目としてイノベーションを取り入れ、最良のCX(顧客体験)の提供を目指しています。このイノベーションという文化は、グループの資産でもあるため、フランス国内にいる25,000名の従業員に高性能ツールを導入、クラウドデータフロー管理を最適化しました。

BNPパリバ銀行はDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速化するために、アジリティの高い技術基盤が必要でした。それはすべての支店の顧客や従業員に対して最高レベルのデジタルスタンダードを迅速かつ容易に展開するためです。そのため同グループは、オレンジビジネスがCiscoと提携して提案したFlexible SD-WANソリューションに移行、結果、そのスピードは10倍も速くなりました。この広範なソフトウェアネットワークは、プログラムや拡張が可能なため、DXの加速化を望んでいる企業には理想的です。迅速かつ容易に数多くのサービスを展開できるということは、管理者がインフラの動作を確認して、今後起こり得る誤作動などを修正できるということです。ネットワークのサイズによっては、アプリケーションパフォーマンスの最適化も可能であり、UX(ユーザー体験)の向上にもつながります。

現在BNPパリバ銀行は、同グループが提供するさまざまなサービスに適応する、ネイティブ、マルチクラウド、かつマルチアプリケーションのハイブリッドネットワークとクラウドコネクティビティにアクセスすることができようになりました。インテリジェントルーティングは各アプリケーションに必要な帯域幅を最適化し、接続の流れをさらに高めることもできます。オレンジのサービスにより、ネットワークの帯域幅は10倍になっています。

プロジェクトでは3,600以上のWAN回線が導入されました。各支店に2回線配備され、そのうちの1回線はインターネットアクセス用です。またBNPパリバ銀行の事業の性質や収集されるデータの重要性を考慮し、ファイアウォールを統合して最高レベルのセキュリティを確保しています。



Ciscoを含むオレンジビジネスのチームは、彼らの専門であるITのみならず、私たちのビジネスニーズをきちんと理解し、また常に2~3歩先を考えて私たちのDXをエンドツーエンドでサポートしてくれました。実に有能なチームで、素晴らしいことです。



 

BNPパリバグループの最高情報責任者(CIO)であるBernard Gavganiさんは以下のように述べています。

プロジェクト成功の鍵を握るコラボレーション

SD-WAN導入が成功した第一の要因は、関係者間のコラボレーションです。オレンジビジネスの専門家は、BNPパリバ銀行のチームを、パートナーであるCiscoと共にプロジェクトのすべての段階でサポートすることで、ソリューションを構築、どの機能を優先的に開発すべきかを的確に判断することができました。慎重に計画したおかげで、顧客へのサービスを中断することなく、すべての支店にSD-WANを導入することができました。

BNPPグループのCIOであるBernard Gavganiさんは以下のように説明しています。「ヨーロッパでの実績があり、SD-WANの専門知識や運用能力が認められているパートナーを探すことが非常に重要でした。オレンジビジネスは、まさにその信頼できるパートナーとして名前があがったのです。Ciscoを含むオレンジのチームは、彼らの専門であるIT分野だけでなく、私たちのビジネスニーズもきちんと理解し、また常に2~3歩先を考えて私たちのDXをエンドツーエンドでサポートしてくれました。実に有能なチームです。私たちのチームには最初からこの緊密なコラボレーションがプロジェクトの中心にありました。これが導入成功とスムーズな実施の鍵になったことは間違いありません。」

このように大規模なSD-WANプロジェクトのミッションを完了することができました。今後ですが、オレンジビジネスは、フランス国内にあるリテールバンキング市場において、BNPパリバ銀行のデジタル化が終わるまでサポートを続けます。オレンジビジネスのエグゼクティブバイスプレジデント兼メジャーアカウントディレクターのNadine Foulon-Belkacémiは次のように言っています。「お客様と一緒に革新的なソリューションを開発する上で最も重要なのは、お客様のコアビジネスを深く理解することです。」